何かオブジェを作ってみたい…。
芸術を爆発させたい…。
時折、そんなことを思うことがあるかもしれません。
そんなとき『石粉粘土』はかなり使い勝手が良いと思います。
今回は、この石粉粘土について綴りたいと思います。
目次
石粉粘土とは
石を粉状に砕き、粘土状にしたものです。
特徴として
・手にくっつきにくい
・乾燥するとけっこうな強度が得られる
・乾燥後に彫刻刀で削ることができる
・乾燥後にやすりをかけられる
・着色ができる
などがあります。
小学校で使っていたおなじみの紙粘土は、軽くて繊維が多く、乾燥後に削ったりやすりをかけたりすると、折れたりぼそぼそになります。
しかし、石粉粘土では、乾燥後にさらに形を整えられます。
また、質感や重みも陶器に似たような雰囲気があり、作品としての完成度が高くなります。そのため、精巧なフィギュアを作る方もいらっしゃいます。
石粉粘土にも色々な種類があり、商品によって違いがありますので、自分の作りたいものにあった粘土を検討する必要があります。
必要なもの
・石粉粘土
・水
・彫刻刀
・やすり
・粘土板
・粘土用ヘラ
・着色用(アクリル・水彩)絵の具
・ニス
など
石粉粘土の使い方
①粘土を使う分だけちぎってこねる
②固すぎると感じたら適宜少量の水分を加える
③形を作る
④数日乾燥させる(大きさによって異なる)
⑤ヤスリや彫刻刀で形を整える
⑥水彩絵の具やアクリル絵の具、油性ペンなどで着色する
⑦お好みに合わせてニスを塗っても良し
簡単な形なら初心者でも大丈夫です。
着色もしやすいし、ニスにもマットやツヤありのもの、耐水性のものなど種類があるので、庭や鉢に置くオブジェなんかも作れます(*^_^*)
おすすめ商品紹介
ここでは、みなみの使っているパジコのものを紹介したいと思います。
手芸屋さんならだいたいあるとは思いますが、みなみは近くのユザワヤで買っています。一応ユザワヤ商品のURLを載せています。
< 石粉粘土 ラドール>
(画像:padico.co.jpより)
きめ細かくて伸びがよい、表面仕上げに最も適しています。
人形の造形に良く使われます。
造形性が良く表面精度がだせます。乾燥後強度が出ます。
石粉の彫塑性で軽量化を実現!
非常にやわらかく、軽く、乾燥後の強度が抜群です。
絵具による着色はもちろん、絵具を練り込んでも色鮮やかに表現できます。
「ラドール」の質感と「プルミエ」の軽量で優れた強度を合わせ持っています。
なめらかな質感で作業もスムーズに。人形制作や小物作りに最適です。
乾燥後のナイフや彫刻刀、サンドペーパーなどでの加工、絵具等での着色もOK。
(画像:padicoaward.comより)
こちらも、プレミックスで作られたとか。すごい完成度です!迷ったら、まず、こちらを使えばよいと思います。
石粉粘土では、パジコのこの3つは有名ですが、他にもファンド・フォルモなどもあります。
質は落ちますが、100均にも石粉粘土はあります。
<粘土用ツール>
粘土形成の際に使います。
<粘土板兼カッター板>
裏表使えるのが便利です。
<パジコ水性防水材>
ツヤありとツヤなしがあり、ニスのように使えて、防水もしてくれるのでとても便利です。
みなみの作品紹介
さて。
では、みなみの作品の方も少し見てください。粘土どれもプレミックスを使用しています。
まずは、こちら。
☆ムーミン
絶妙な歪みがどうしても直せなかった思い出の作品。
首・肩・腰のわずかなねじれが人の空間認識をゆがませます。
ある意味作るのが難しいかもしれない目をこすりたくなる仕上がり。
そして、ムーミンの色は、出すのが難しかったです。
友人に見せると「目が怖い」と言われましたが、そうでしょうか?
目も歪んではいるけど怖くはないつもりです(^v^)
横からの図。
横ではあまり歪みが目立ちません。自分でいうのもなんですが可愛いフォルムです。
☆家
家は、作るのが簡単でよい(^v^)
窓の部分は、割りばしで跡をつけました。
屋根の柄は、彫刻刀を使用しています。
別の友人が家にきたとき、この作品を見ていたので
「持って帰っていいよ」と言ったのですが、
薄ら笑いを浮かべただけで持って帰ることはありませんでした。
…みなみのプライドのために付け加えておきますが、フリマで古着を出していたときに横に置いておいたら、買って帰ってくれた優しい方もいました。
☆ぬいぐるみのペンギン
この間、ラインスタンプ作成の記事の時に少しだけ触れたのは、こいつのことです。
ラインスタンプを作ってみた。作り方・売れた数や収益は? - みなみ風の吹く裏庭で。
これは、愛情かけて作りました。
こんな簡単な構造だけど、不器用なので結構時間がかかりました。
一番お気に入りの作品です。
こいつは、歪んでるのがデフォルトなのでよかったです。
横を向くと意外に頭が四角かった。
☆平たいもの
たいらのものは、箸置きにしたり、 裏側に百均のマグネットやブローチのピンを付けて、実用化を図っています。
この二つ、難しいのはパイナップルです。パイナップルの色ってどんなだっけ?と分からずに黒や茶色やオレンジ黄色など様々な色を塗りたくってこうなりました。
その点キノコはらくちんなもんです。
全て、色付けは、アクリル絵の具。アクリルは退色もないしはっきり着色できるので良いと思います。絵を描くのも油絵風にできるし。
仕上げに、耐水性のニスを塗っています。
おわりに
石粉粘土は、安価で手軽で、頑張れば自分の思い通りのものを作ったり上達していったりできる良い趣味だと思います。
自宅で楽しむ用なら、トトロとか、リサラーソンのまねしたりしてもいいかも(*^皿^*)
(リサラーソンは、スウェーデンの有名な陶芸家です。北欧の置物みたいなの売っていて、自分でも作れそうなのにめちゃ高いです。)
(15000円。可愛い。作れそうな気もするけどたぶん無理。)
粘土には、石粉粘土だけでなく、樹脂粘土・木の粘土などもあります。
それぞれによって可能なことや、作品の風合いが全然違ってくるので、色々挑戦するのもいいですね♪
枕元にひとつ、オリジナルのオブジェなんてのもオツではないでしょうか(^v^)☆