北斎展へ行ってきました!美術の教科書などで、親しんでいた葛飾北斎の浮世絵。富嶽三十六景の凱風快晴や日新除魔図などをゆっくりと観て、自分磨きの良い休日となりました。
土曜夜に行って、混雑が避けられたのも、非常に良かったです。
土曜の夜、北斎展へ
福岡県太宰府市の九州国立博物館で行われている『北斎展』。
期間は、2022年4月16日~6月12日です。(つまりあと数日でおしまいです。)
Twitterやインスタを見ていると、「大行列で、駐車場に入るまでに1時間、チケットを買って入場まで1時間かかった。」などという恐ろしい情報が飛び交っていました。葛飾北斎は、とにかく有名な浮世絵師なので、とんでもない人気なのです…。
なので、遅めを狙っていくことに。
平日は、9:30~17:00までだそうですが、金曜日と土曜日は夜の20時まで行っているとのこと!
土曜日の18時から行きましたが、駐車場は待ち時間ゼロ。チケットも行列は無く、待ち時間ゼロ。
最高かよ!となりました。
九州国立博物館のエントランス。虹っぽいヒモが。
左側を見てもらえれば、ガラガラなのが分かります。
混雑を避けたいなら、夜遅めがおすすめ!
チケットの値段は、大人1800円。
※安月給には、こたえる値段ですが、人生の栄養素と思って、思い切りよく出しましょう。
北斎の作品を鑑賞・感想
見てて一番思ったのは、「北斎って青色好きだなぁ~」ってこと。
空の青、波の青、龍や着物や、とにかく絵に青が使われています。
深い藍色や、薄い水色など、どれもきれいな色!
北斎展では、写真OKエリアがありました♪ブログ書く人にとっては嬉しい(∩´∀`)∩
北斎は、6歳から絵を始めて、90歳の死ぬ間際まで絵を描いていたみたい。
このオブジェも、北斎、絵を描くのめちゃくちゃ楽しそう…。
北斎は、改名しまくったというのは有名な話ですが、まさに『画狂老人卍』って感じですね…!
ちなみに、30回改名した中でも、変な名前が多いです。
「勝川春朗」とか爽やかな名前から、「天狗堂熱鉄」「月痴老人」「魚仏」など…。
『富嶽三十六景 凱風快晴』画像はWikipediaより
赤富士としても有名な作品。なんだかめでたい堂々とした感じで、きれいな青い空も印象的でした。
「富嶽三十六景 駿州江尻」画像はWikipediaより
強風の吹いてる感じがリアル。細かいので、見ていて楽しいし、北斎の人物の絵から「当時の人ってこんな生活してたんだな~」とか、神社の絵で「今と一緒やん!」とか、日本の昔の生活をはかり知ることができるのも面白かった。
『酔余美人図』画像はパンフレットより
体のくねり具合と、真っ白な肌、悩まし気なポーズがいい感じ。
他にも、お岩さんの絵や、亀の絵、鷲とか色々見れて、どれも細かくて丁寧でおもしろかったです。ユーモラスなものも多かったな!
日新除魔図
北斎さん、80歳を過ぎて、病や火災、借金苦など災難を経験したそう。なので、毎日魔除けのために獅子を書き続けたそうです!その毎日の獅子の絵を並べたのが上の写真です。展示は、写真の所だけではなく、もっとたくさん並べてありましたよ~。
では、お気に入りをいくつかご紹介。
1月13日、風雨に負けず。北斎は、「正月十三日」って書いてる。なんか可愛い獅子。
3月3日、おちゃらけポーズの獅子。ってか獅子のかっこした人間。(獅子舞?)
4月4日、獅子をベッドに眠る神様っぽいおじさん。
10月18日、北斎、酒の力を借りた時の獅子。獅子の顔が、少し酔っ払い風にニヤけています。
こんなオブジェもありました。
日新除魔図は、1年間、ほぼ毎日獅子の絵が描いてあって、見ごたえがあったし、気に入りました。獅子の表情や動きも可愛い。
たまに、数日休んだりとか、3日一気に描いたりとか、おちゃめな北斎。
おわりに
北斎さん、絵が本当に好きだったんだな~!という印象でした。ゴッホ展を見た時は、苦しみや葛藤を感じたけど、北斎さんはそんなの感じなかった。
あったのでしょうが、基本的に絵が好きで楽しく描いていたんじゃないかな。めっちゃ長生きですしね笑。
最後の方に、しりあがり寿さんが、北斎を真似して描いた絵があったんですが、それがすごく上手で、しかもユーモアに富んでて、最高でした。
しりあがり寿さんて、勝手に絵が下手な人だと思ってたんですが、上手なんですね(失礼)。
今年は、2回も美術展に行ったので、なんか人間としてちょっぴりレベルアップしたような気分になっているみなみでした。
ではっ!