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山里亮太『天才はあきらめた』と若林正恭『社会人大学人見知り学部卒業見込』~お笑い芸人さんの本

山ちゃん、蒼井優さんが結婚しましたね!本当にめでたいです。

会見も素敵だったし、まさか山ちゃんがあんなきれいで素敵な女優さんと結婚するなんて夢にも思わなかったけど、幸せが伝染してきました。

 

不毛な議論も聴いて、感動したので、今回は山ちゃんの本『天才はあきらめた』と、ついでと言っちゃなんですが、オードリー若林正恭さんの『社会人大学人見知り学部卒業見込』について書きたいと思います。

 

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目次 

 

 

『天才はあきらめた』

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著者:山里良太

 

まず、読んで思ったこと。

 

『山ちゃんの性格の悪さは本当にすごい。』 

 

本を読んでいなくても、テレビで「しくじり先生」南海キャンディーズの回を見たことがある人はわかると思います。

「しくじり先生」でも、メープル超合金の安藤なつちゃんが聞いただけでゲロ吐きそうになるくらいの意地の悪さでした。

 

本は、芸人を目指すところから始まって、コンビの解散、南海キャンディーズの結成、M-1優勝、お笑いをやめようと思ったこと、そして現在までが綴ってあります。

 

が、成功するまでの、人に対する敵対心や蔑まれたことへの復讐の念がすごい。

人に対する復讐の心も、ここまで持てると逆に尊敬に値するくらい。

そんなに誰かに「覚えとけよ」って、「あとからあーして、こーして、こーしてやる。」って、思ったことない。

 

まあそれは、自分が標準よりもゆるーい人間だからということもあるだろうけど…。

 

そこまで強い復讐や嫉妬の心を抱くのは、何かに対してそれだけ一生懸命だ、っていうことなんだな、と思いました。

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(P202)

 

ここまで、自分は何かに頑張ったことがあるのか、何か一つのものを必死でなりふり構わず追いかけたことがあるのかと考えると、それは大学受験くらいしか思い出せない。

 しかも山ちゃんみたいに必死じゃない。

 

自分も、もっと何かに一生懸命になったり、周りも見えないくらい頑張ってもいいんじゃないかな、と思いました。

 

頑張りたいけど、いまいち頑張れないとかっていう人にはぜひ読んでもらいたい本です。

きっと、「がむしゃらにやってみようか」という気持ちにさせてくれると思う。

(普通に、こんな人いるんだなっていう冷めた目線で読むのもありです。)

 

 

山ちゃんは、努力根性の人です。

何かに一生懸命になって、悩んだり、喜んだり、心を動かせる人でした。

それが一番強く感じたこと。

 

 

最後の、若林さんの解説もいい。

 

山ちゃんは、「天才じゃない」と自分で繰り返すことで、他の人からのいいや、天才だよ!」という言葉をカツアゲしているらしい。

 

そして、若林さんは解説の中で、

彼が、愛をさらに膨らまし伴侶を見つけでもして、人情系あったかMCになるのがぼくは怖い。

それだけは、阻止しなければならない。

みんなで監視しないといけない。

と言っていました。

 

怖いと思っていたことが起こったね(*^^*)!

 

 

『社会人大学人見知り学部卒業見込』

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著者:若林正恭

 

こちらは、山ちゃんと友達の若林さんの本。

「オードリーのオールナイトニッポン」を聴くようになってから、オードリーが好きになって買いました。

 

2010年から雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載されていたエッセイと、追加の文章が載っています。

 

このころの若林さんは、めちゃめちゃとがってる。

いわゆる中二病と言っても過言じゃない。

 

片手間でお笑いをやっている感じを出したかったり、スタバ「トール」とか「グランデ」というのが恥ずかしかったり、高級料理を食べて「美味しい」と言いたくなかったり……。

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「えぇ?!」って思いながらも、わからなくもない自分もいる。

 

むしろ、共感することも…

 

例えば、

悩みを考えないためにゲームに集中してみたり、

夜の公園のベンチであーでもないこーでもないと空のバケツに手を突っ込んでかき混ぜるように考え事をしたり、

何も考えないために温泉に来たのに「こんなことしてていいのか」と急にネガティブな発想に襲われたり…。

 

ちなみに、若林さん曰く、ネガティブを潰すのはポジティブではなく、没頭だそうです。

 

本の中には「春日」というタイトルの文章もあります。みなみはこれが好きです。皆さんにも是非読んでもらいたい。

「僕は春日に憧れている」という最後の一文もいい。

…まあ二股報道で気持ちは変わったかもしれないけど。

 

全体的に、短くて読みやすくて面白いです。人の心の機微がわかるような本です。

自意識過剰な人には刺さる文章だと思うので、ぜひ!

 

 

おわりに

お笑い芸人さんの本は、独特の視点で書かれていたりして面白いです。

 

私の友人で両方読んだという人は、「山ちゃんの本、すごくおもしろかった!若林のよりよかった!」と熱く語っていました。

 

私は両方好きだけど、自意識過剰の若林さんの本の方が、共感出来たり面白いな~と思ったかも。

 

どちらが面白いかは、人それぞれ。

 

とりあえず、人を笑わせられる人は、頭が良くて、いろんなことをよく考えてるんじゃないかな、と思います。

 

2人とも好きです。

お笑い芸人さんかっこいいですね!

 

 

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